いきなり大病院は特別料金がかかる

■診療所と大病院は医療の役割が異なる
「大病院のほうが何となく安心だから」「念のため専門医に診てもらいたいから」などの理由で、紹介状がないまま、いきなり大病院を受診したことはありませんか? 医療機関には、診療所をはじめ、中小病院、大学病院などの大病院まで、さまざまな規模や設備の医療機関がありますが、それぞれの役割があります。
・診療所は、日常的な病気やけがなどに幅広く対応する
・中小病院は、手術や入院を必要とする患者や、救急医療に対応する
・大病院は、高度な医療を必要とする患者や、重篤な患者の救急医療に対応する
といったように、医療機能に応じた役割分担を行い、連携して地域の医療を支えています。

■いきなり大病院を受診すると5,000円以上の自己負担がかかる
しかし実際には、診療所で受診せずに、初診から大病院を受診するケースが多く、大病院の外来患者の約4割を占めているといわれています。
大病院に軽症の患者が集中することにより、診療までの待ち時間が長くなったり、診療時間が短くなり医師から丁寧な説明を受けにくくなる場合があります。また、医療スタッフの負担が過重になり、重篤な患者や救急医療への対応など、大病院が本来担うべき役割にも支障が生じてしまいます。
医療機能に応じた役割分担を進めるために、診療所等からの「紹介状」がないまま、大病院を受診した場合、診察料のほかに5,000円以上の「特別料金」を上乗せするしくみが導入されています(緊急時を除く)。また、200床以上の病院を紹介状なしで受診した場合は、各病院が金額を独自に設定した「特別料金」がかかる場合があります。
特別料金は、健康保険が適用されないため、全額自己負担になります。そのため、緊急時を除いて、紹介状なしで大病院を受診するのは“医療費のソン”といえます。

■かかりつけ医から大病院を紹介してもらうのがおトク

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村田社会保険労務士事務所

山口県宇部市で社会保険労務士業を行っています。人事・労務管理、コンサルティング、アウトソーシング、労使トラブル・労働相談、助成金・派遣申請など 755-0072 山口県宇部市中村3-8-20 関連:(有)社会保険適用事業主連盟・宇部適用事業主連盟 村田社会保険労務士事務所